

photo by gacha - スミス「私のガールフレンドは、バラの花が好きで、とくにピンクのバラが大好きです. そこでガールフレンドのたんじょうびには バラの花をあげました. 日本人は、桜の花が好きですね. あなたは、女友だちに桜の花をあげますか」
- 山 田「桜の花?! いいえ、桜の花を切って、人には上げません. 生け花には使いますが...」
- スミス「あなたは、女友だちに花を上げますか. どんな花を上げますか」
- 山 田「私は、女友達に花を上げません. 私たちにそんなしゅうかんがありません. 私たちは、むかしから、桜の林の中に入って、花を見て、楽しみました. 桜の花だけ でなく、桜の木からも 不思議な力が出てきます. そう信じていました」
- スミス「今のわかい人たちも、そう信じていますか.」
- 山 田「さあ、そんなことは、信じていないでしょうね. でも、だれでもリラックスできますよ. スミスさん、桜の花がいつさくか、知っていますか」
- スミス「ええと、去年四月の半ばに初めて日本に来ました. そのとき、桜の花はもうありませんでした. だから、三月のおわりか、四月の初めですね」
- 山 田「そうです. 日本では四月の初めに小学生から大学生まで学校に入学します. その時に桜の花がさきます. 桜の花と、出会い、別れが重なって、桜は特別なものです.」
- スミス「なるほど、桜の花はセレモニーの花ですね. 私は、やっぱりバラの花がいいですね」
- むかしの人たち(7〜8世紀)は、桜よりうめの花が好きでした。
- うめの花は、はるのはじめにさきます。
- そして、いいにおいを出します。
- そこで、むかしの人は、この梅の小さいえだを切って、ラブレターといっしょにおくりました。
- 桜の花は、平安(10世紀)のころから、れきしの本に見えます。
- 桜のえだは取らないで、桜の木の下に入って、桜の花を見ます。
- 桜も梅も体にとてもいいです。
- 梅のみは、食べ物として、大切です。
- また、桜の花、とくに八重桜の花はお茶として飲みます。
これらの読み物の原文は、以下の教科書から、著者である新美先生、山浦先生の許可を得て、転載させていただいております。
新美和昭・山浦洋一著「書き言葉の世界へ」上智大学
JLI Niimi/Yamaura, Gateway to the Japanese Written World 1&2, Sophia University
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